発達障がいを持つ子どもが夢中に!タブレット端末を使った画期的学習ツール「Osmo」とは?

今回は、発達障がいを持つお子さんにぴったりなタブレット学習ツール「Osmo(オズモ)」をご紹介します。

発達障がいを持つ子どもに勉強させるのは大変ですよね。

たとえば、自閉症を持つ子どもはこだわりが強い傾向にあると言われています。
一つの問題につまずいてしまうと、なかなか学習が進まないお子さんも多いのではないでしょうか。
私の息子(9歳)もそうした子どもの一人です。
やはり、わが家でも子どもを勉強させるのは一苦労!

しかし、わが家でOsmoを購入してから息子の様子が一変!没頭して学んでいます。
さすが世界13か国・3,000以上の学校での導入実績はだてではありません。
というわけで、息子の反応を交えつつ、Osmoの魅力をご説明できればと思います。

▼目次

Osmoはタブレットとゲームピースを同時に使って学習する!?

Osmoは、タブレット端末にインストールした専用アプリと、リアルのブロックやパズルなどとを連動させて遊ぶデジタル学習ツールです。
2013年にアメリカ・カリフォルニアのTangible Play社により開発されました。

アプリとしてインストールできるプログラムは、算数・コーディング・文字の練習・お絵描きなど37種類(2023年時点)があります。

Osmoのユニークな点は、実際に手元のゲームピース(ブロックやパズルのピース、キューブ、文字カードなど)を動かすと、そのままデジタル画面に反映されるところ。
装着した反射鏡がゲームピースの動きを映し、タブレット端末のカメラで認識します。

下の動画(英語)はタングラムというパズルゲームを紹介していますが、0:25から女の子がゲームピースを動かしてプレイしています。

(Osmo公式YouTube「How to Play Osmo Tangram」より)

初めて見た時はこのマジックのようなトリックにとても驚きました!
至ってシンプルですが、このような仕組みにより子どもの興味を引き立てながら学習することができます。
これがOsmoの最大の魅力です。

また、学習といっても、画面を眺めるだけの「タブレット漬け」ではちょっと心配ですよね。
Osmoだと、実際にゲームピースを動かしたりペンで描いたりするので、頭を使うところも安心です。

発達障がいを持つ息子がOsmoを使ってみた!

わが家では、1年前にOsmoを購入しました。

それまで、わが家では集中力が続かない息子を勉強させることが難しく、大変な思いをしていました。
特に苦労しているのが算数。

こだわりが強い息子は、ひとたび問題に引っかかってしまうと、モチベーションが急速に下がってしまいます。
やる気が尽きてしまうと最後、親としてはもうお手上げ。
どうすることもできません。

そのような事情からOsmoの「ジーニアス スターターキット for iPad」を購入。
このキットは5歳~10歳向けで、算数・お絵かき・理科・英単語・パズルといったプログラム5種類に対応しています。

キットに付属されている反射鏡(赤)と土台(白)をタブレットに装着。
(※タブレットは自分で買う必要があります。また、キットにはiPad版とAmazon Fire版があります。)
そして、ご希望のプログラムが収録されたアプリをそれぞれインストールすれば準備完了です。

最初にインストールしたプログラムは「ナンバーズ(算数)」。
数字が書いてあるゲームピースを動かしながら、数字を組み合わせて、足し算やかけ算をゲーム感覚で解いていきます。

「勉強嫌いな息子が本当に勉強が好きになるのだろうか」とはじめは半信半疑。
しかし、いざ息子が手にすると、これまでの態度が急転!
目を輝かせて取り組んでいました。

その熱中ぶりたるや、一つのタブレット端末をめぐって息子と娘の間でけんかが勃発するほど。

Osmoのプログラムにはゲーム感覚で学習できる仕掛けが多く、それが息子に合っているのでしょう。

アメリカでOsmoが学習ツールとして利用される理由

わが家でOsmoを購入したきっかけは、私が修士論文を作成するのにあたり、実際に息子の小学校の授業を観察したことでした。
そこで、クラスに1つずつ、Osmoがインストールされたタブレットが配置されているのを知りました。

算数のクラスでは ”チョイス” という時間帯が設けられていて、生徒たちが自由に学び方を選ぶことができます。
ドリルやワークシートが好きな生徒もいれば、タブレットやパソコンのゲームを使って学ぶほうが好きな生徒もいて、様々な学び方のひとつとしてOsmoが使用されていました。

アメリカの学校では、生徒一人ひとりの個性や好みに注目し、個人にとって最も”効果的” な方法で学習ができるようにするという動きが活発です。
これには、障がいの有無にかかわらず、生徒が共に学ぶという考えが根底にあります。
もちろん、そこには自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などの違いもありません。

生徒が”得意な方法”で楽しんで学習することで、学びを記憶に残す。
それが、次のステップへのモチベーションにつながる。
Osmoにはそのような効果が期待されています。

息子の学校のように、多様な学び方を推奨する動きがグローバルに広がっているからこそ、Osmoが世界3万教室で導入されているのでしょう。

Osmoは日本のアマゾンからでも購入ができますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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